小林敏明教授の「ライプツィヒの街から 79 仕方がないフランクフルト」

こんばんわ!モンです

 

年末あるある~

パソコンついにクラッシュ!!!

 

ま、パソコンが故障するのはだいたい忙しい時期と決まっているので

今まで頑張ってくれたパソコンちゃんに感謝!

 

なわけで久々ブログアップです

すんまそ~ん

 

ドイツの小林教授緊急帰国!

今回は日本到着までの実況レポ

楽しみです

 

教授それでは本日もよろしくお願いします!

 

 

 

 

 

ほぼ4年半ぶりの日本への一時帰国です。そこで今回は趣向を凝らしてその途中の実況報告。ちょっと長いです

 

もともとの飛行機の予約ではライプツィヒを午前10時ごろに発って、フランクフルトで2時間待って次の羽田行きに乗り換えることになっていたのですが、これを予約したころに、たまたま自分の周りでトラブルが重なりました。ひとりは、乗り換えがぎりぎりになったためスーツケースが届かず、1,2日遅れて日本の滞在先に運ばれた件、もうひとりはライプツィヒからの飛行機が遅れて乗継便に間に合わず、結局フランクフルトに1泊させられたという件です

 

これを聞いて動揺した心配性(症)の僕は早速旅行会社に行って、トランジットのために2時間しかないと、こういうことが起こるかもしれないので、ライプツィヒの出発をもう一つ前の便に変えてほしいと申し入れしました。というのも、今回は到着日に東京でホテルを予約していたからです。旅行会社は、2時間あればまず大丈夫だと思うけれど、お宅がどうしてもというならということで、急遽予約変更。これに200ユーロほど追加金を払わされました

 

問題はもう一つ早い便です。僕の期待していた1、2時間前とは違って、ライプツィヒ出発は早朝6時30分。空港に1時間前の5時半に着くためにはライプツィヒ中央駅を10数分前に出ればよいのですが、何せ早朝5時台ですから、そうそう本数があるわけではありません。結局4時53分の列車に乗る以外になく、遡って起床は4時。前日からのプレッシャーと重なってもう初めから疲れ気味です

 

ところが、皮肉なことに、今日はすべて定刻通りに事が運び、フランクフルトには7時半に到着し、次の午後1時45分の羽田行きまで6時間近い待ち時間ができてしまいました。いつも時間のかかる二度目の荷物検査はなく、パスポート・チェックもあっという間に終わり。前便が早すぎたためか、次のフライトのゲートも座席も決まってません。遅れるのもつらいけど、早すぎるのもつらいなあと、次の便が予定されているZロビーに移ろうとすると、途中に臨時検問所ができていて、まだカウンターが用意されていないので、通過できませんと立ち入りストップ。あと2、3時間して出直してくださいと言います。その間に場内アナウンスが何度か入って、黒いスーツケースが置き去りにされているので、持ち主は直ちに戻るようにというアナウンス。このところテロに敏感になっているヨーロッパならではの光景です

 

 仕方なく土産物売り場近くの休憩席に陣取ってこれを書き始めたというわけです。しかし、如何せん年寄りの悲しさ、小一時間もラップトップに向かっていると、今度は用足し。近くのトイレから戻るとさっきの席は埋まってます。仕方なく横のレストランに入って食べたくもないサラダとノンアルコールのビールを頼みます。注文取りと勘定はどこか東欧っぽい女性でしたが、運んでくるのは、なんとロボット。日本がロボット先進国なのは知られていますが、ついにこの空港にもそのトレンドが及んでいました

 

 

頼んだイタリアン・サラダはなんと予想の3倍くらい、寝不足気味で食欲不振の腹にはとても食べきれません。売店で買った数独を解きながら、時間をかけて口に運ぶのですが、胃の方が拒否します。やむなく持参の太田胃散の助けを借りて、無理やりねじ込みますが、結局は半分ほどでギブアップ。料金はサラダとビールで24.40ユーロ、日本円にして3800円ほど。しまったと後悔するも、後の祭り、仕方ありません

 

ここで1時間ほどを過ごして、そろそろZロビーの方に移ろうとすると、再び、まだ早いから11時ごろに出直せと言います。横にいた先の係員の女の子が気の毒そうにニコッと微笑んでくれたのが、唯一の救いです。こういうときのちょっとした表情や振る舞いというのはコミュニケーションを大きく左右しますね。じつは彼女も含めて、この空港の係官にはインド系の人たちがやたら目立ちます。人口過剰なインドがコンピューター関係の人員を育成しているのは知られていますが、その流れでしょうか

 

現在ドイツでは押し寄せる移民、難民に対する風当たりが日に日に強くなっていますが、他方で、コンピューター関係の技術者などが足りず、企業は外国人労働者がどうしても欲しいという矛盾した状況です。こうした事情はおそらく日本も含めて今後のトレンドとなるでしょう

 

と、ここまで書いたところで、案の定さっきのサラダ腹の調子がおかしいので再びトイレ。時間稼ぎでこれをゆっくり時間をかけて済ませると、11時30分。さすがに今度こそは大丈夫だろうと行ってみると、さきほどの臨時検問所は取り払われています。よしっと、勇んで予定のカウンターに行くと、羽田行きはカウンターは変更。仕方なくそこへ行ってみると、まだ早いから1時間後に来るようにということ。だんだんフラストレーションが高じてきます。まあ、もとはといえば、僕自身の心配症からきたこと、文句を言うわけにもいかず、仕方なく待合ロビーの電源付きカウンター席に座ってこれを書いてます

 

30分後予定のカウンターに行くと、またまたカウンターの変更。だんだん気分は不穏になっていきます。次のところへ行くと、一人新米の女性がモニターをにらんで何やら打ち込んでいます。僕がそろそろ座席が決まりましたかねえと訪ねても、彼女は当惑するばかりで、期待する返事は得られず。なんなんだこれはと、怒り心頭に発しかかったとき、もう一人座席のないピアノの先生が現れて、二人で愚痴を言い合いながら、とにかく待つしかありません。そうしてカウンターの連中をうかがっていると、なにか雰囲気がおかしいのです。ダブルブッキングなど座席のやりくりに手違いでもあったのか。それにしては長い

 

仕方なくベンチに座って待っていると、ようやく出発30分前になって名前を呼ばれました。予想通り、どうやら座席の割り振りに狂いが生じたようです。そこで僕に提案がありました。テレビが故障して使えないけれど、ビジネス席にグレードアップということでどうでしょうかと。もちろん一も二もなくOK。最後に来て、ついに連続する「仕方なく」に耐え抜いた褒美がもらえたわけです

 

とはいえ、これで「仕方なく」が途絶えたわけではありませんでした。カウンターからバスで搭乗機の前まで運ばれたところで、締め切ったバスの中に10分ほど閉じ込められたまま。タラップも用意されているのに、何なんだと、忘れかけた不穏な気分が再び湧き上がってくるころ、黒塗りの一台の車がタラップに横づけになり、中から何やら偉そうな人物とその付き添いが出てきて、そのままタラップを上がっていきます。この瞬間、ピアノの先生が、さっきカウンターの近くで有名な指揮者を見かけたのでサインをもらおうとしたら、もういなくなっていたと呟いていたことを思い出しました

 

僕の推理はこうです。この指揮者が急遽日本に飛ばなければならないことになった。しかし予約は満席、そこでルフトハンザはなんとか席のやりくりをしなければならなくなかったということではないかしら。まあ、そうだったら、それも「仕方のないこと」なんですかねえ

 

 

最後にだれもが思うこと。写真がビジネス・クラスの食事ですが、こんなことなら先のサラダ食べなきゃよかったですよね。おかげでせっかくのメインも半分しか食べられませんでした。こういうときにぴったりのドイツ語があります。Scheiße(クソ)!ドイツ人も日本人も悔しい思いをするとウンチを思い出すんですかね。日独同盟の秘められた温床です

 

教授、本日も有難うございました&お帰りなさいませ

長旅お疲れさまでした

 

機内食写真、流石ビジネスクラス

ちゃんとしたお皿にのっていて、しかも美味しそう・・・

 

仕方なく

頼んだイタリアンサラダ

悔やまれますねぇ~

 

教授、日本ではタイトなスケジュールでしょうが

お時間ございましたら是非お会いしたいですね

 

ルフトハンザ航空に乗り込んだ有名指揮者

誰なのか気になり検索してみましたが・・・

わからず。。。残念!