小林敏明教授の「ライプツィヒの街から9 バッハ祭 と サッカー欧州選手権 な マルクス」

こんばんわ!モンです。

いやースゴかったですねぇ台風4号「グチョル」

なかなかのモノでしたよ、この台風の威力は首都圏は雨台風と言うよりは風台風でしたねぇ改めて自然の驚異を見せつけられました。

 

しかし気象庁も報道機関も、あまり大騒ぎしてなかったね今回は?

昨年の「戦後最大級の規模の台風」と言われた台風15号「ロウキー」より凄かった気がするのですが・・・

 

さーそんな中、ドイツからレポートが届きました!

小林教授!お忙しい中ありがとうございます!

今日は、世紀の大作曲家「J.S.バッハ」と「UEFA EURO 2012」と「マルクス」です!

 

それでは、本日も教授お願いします!

 「Bachmosphaere」というドイツ語をご存知ですか。私はこれを市電の宣伝ポスターで見たとき、一瞬ハンバーガーの宣伝かなんかと思いましたが、これは「Bach」プラス「Atomosphaere」からなる語呂遊びで、さしずめ「バッハ気分」とでも訳すのでしょうか。

 

そうです、ライプツィヒの街は、前回お伝えした「ゴシック祭り」のあとは、それに引き続いて6月7日から10日までの4日間「クラシックの祭典」です。

 

街のあちこちでバッハに関する催し物がおこなわれました。

 

観光客もわざわざこれに合わせてやってくる人が少なくありません。なかでも音楽好きの日本人は目立ちます。

 

ザルツブルクやバイロイトの音楽祭ほどではありませんが、年々有名になっているようです。

夕べ(10日)も旧市庁舎前の広場にステージが設けられ、オープン・コンサート。

 

人々はビール片手に夏の夜を楽しんでいました。オープンですから、当然入場無料。

 

じつはこれと並行して同じ7日から10日にかけてベルリンで「Marx is muss(マルクスは必要)」というシンポがあり、たまたま友人がここで講演したので、私は土曜日にこちらに顔を出してきました。

このシンポの題も「Marxismus」という言葉をもじった語呂遊びですが、近年ドイツでも貧富の格差や若年層の失業が本格化し、マルクスがかつて批判したような資本主義の矛盾があらためて問題化してきたということが背景にあるからなんでしょうね。

日本もよそ事ではないようです。

 

ところが今年はこれらの催しが完全に食われてしまう催し物ができてしまいました。そうです。またしてもサッカーです。

 

日本でもよく報道されているヨーロッパ選手権ですね。今回はポーランドとウクライナの共同開催ですが、前首相の軟禁状態などウクライナの人道問題が表面化して、抗議のため西ヨーロッパの有力政治家たちはキエフ訪問を控えています。

 

そんな政治的スキャンダルで始まったヨーロッパ選手権ですが、いざ始まってみると、これが例によって大フィーバー。

 

土曜日におこなわれたドイツの予選第一戦はあの世界のスーパースター、ロナウド率いるポルトガルが相手ということで、視聴率は70パーセント。

この試合中私はシンポジウムを終えて家に帰ろうとしたのですが、沿道はどこもテレビを歩道に出したカフェーやレストランでいっぱいの人だかり、前に紹介したベルリンの6月17日通りのファンマイレだけでも40万人というのですから、驚きですね。

 

東京の銀座通りが全面的に遊歩道になってそこに40万人が押し寄せて道路のあちこちに設えられた大型モニターを観ながらビール片手に騒いでいる光景を想像してみてください。半端じゃありませんよ。

 

おまけにドイツが強敵ポルトガルに1対0で辛勝したので、ファンの盛り上がりもいっそうでした。始まったばかりの予選でこれですから、決勝トーナメントに入ったらもっとすごいことになりそうです。

 

こう書いてくると、何だかドイツ人は毎日ビール飲んでサッカーばかり観ているようですが、確かにこの時期はそんな雰囲気です。

 

バッハやマルクスもシュヴァインシュタイガーやゴメスの陰に隠れてしまったドイツの夏祭りです。

 

 

 

教授!本日もありがとうございました!!!

 

「ゴシック」と「クラッシック」「Bach」Atomosphaere」BachmosphaereMarx is muss(マルクスは必要)」とMarxismus韻を踏む語呂合わせで始まり、教授の大好きなサッカーに着地する話術は、流石です!!!

 

UEFAヨーロッパ選手権は「ドイツ」が強豪ひしめく予選グループBを無敗で突破し

6月22日にグループA2位の「ギリシャ」と準々決勝で対戦です。

 

今のユーロ圏の経済状況をふまえてナショナリズムむき出しの恐ろしい戦いになりそうな予感・・・

 

しかし、沿道に40万人が押しかけてTVの視聴率が70%じゃ、その日にサッカー観戦をしなかったドイツ人は、はたして何をしていたのか?はたまた、そんなドイツ人がはたして存在しているのか?不思議で仕様がない数字です。

 

恐るべしヨーロッパのサッカー熱!!!

 

Bachmosphaere」でのクラシックのオープン・コンサート夜空の下でビールと

バッハ!サイコーですね!

 

それでは、教授!次回のレポも楽しみにしております!

「EURO 2012」ネタの予感・・・(笑)