詩集「蜜月」深夜叢書社

こんばんわ!モンです

 

本日は、お客さまの出版なされた本をご紹介!!!

詩集「蜜月」

 

まだ全部読めてないのですが、気になった一編をご紹介します

 

掌の森(8)

 

物語のあくる日

 

ライオンは眠っている

マンドリンの弦は切れている

バイキン小僧は踊っている

蝮大佐は笑っている

角笛は忘れられている

人魚の頭の上に梟が止まっている

象の兄弟はメソメソしている

一番大きな蝦蟇蛙は哲学的な問題を抱えている

アコーディオン弾きはズボンが摩りきれている

一角獣は親指姫を口説いている

白熊は腕相撲の疲れがとれない

火の鳥は「遅れそう!」とバイトに出かけた

長い長い影法師

ゾンビたちはラップの練習に余念がない

毒蜘蛛は趣味の水晶占い

クラゲのピアニストは猫踏んじゃった

骸骨たちは鼻息荒くオイチョカブに夢中

夕陽のトランペットの曲目は「哀愁のイクラ」

用心棒たちは秘密の女装ゴッコを始めた

物語のおやすみのおやすみのキッス

君が眠れば

蜂たちが言葉のない歌の中で結婚する

蜜のために

 

 

 

すごい生意気な事を言わせてもらえば「beat(ビート)」を感じました

外国のミュージシャンの対訳を詠んでいるようでした。

生意気でスミマセン・・・

 

詩集「蜜月」

は深夜叢書社より発売中です。