小林敏明教授の「ライプツィヒの街から 21 ドイツの春」

こんばんわ!モンです。

 

しらかばぁーーーあおぞぉら みなーあみぃ かぁぜー

ポプラさく あのおか ライプツィヒのぉ ライプツィヒのぉ はあるーーー

 

久々にドイツの「小林教授」からレポートが届きました!

 

教授ありがとうございます!!!

それでは、本日もよろしく お願いします!!!

 

 

新緑

 やっと新緑の季節です。日本では「目に青葉山ホトトギス初鰹」などということを言いますが、これに倣って言えば、こちらでは「目に青葉街ホトトギス初アスパラ」とでもなるでしょうか。

 

まずは新緑、とりわけ芽吹きです。枝の先がやや白く、黄色っぽくなったかと思うと、あっという間に芽が吹いて、柔らかな黄緑が樹々を被います。きれいですよ。

 

ラインナップはアカシア、カスターニエ、リンデン、シダレヤナギ、ポプラ、プラタナス、ブナ、ナラ、シラカバ、サクラといったところでしょうか。

 

公園はもちろん集合住宅の中庭にも、こうした樹々が街のあちこちに植わっており、通り沿いにも植えられています。こういう通りがいわゆる「アレー」です。有名なところは鴎外も散歩したベルリンの「ウンター・デン・リンデン」という目抜き通り、文字通りには「菩提樹の木々の下で」という粋な意味を持っています。ただし、これの細かい花弁が落ちると、何にでもねっとりとくっ付くので、路上駐車の車にはちょっと厄介です。 

 

写真の葉っぱはこの時期真っ先に出てくるベアラオホ、訳すと「熊ネギ」、これを摘んできてサラダなどに使いますが、天ぷらもいけます。

 

もうひとつの写真は木蓮、遠くから見ると満開のサクラみたいで、きれいでしょ。(写真下)

 

 木々が芽吹いてくると、一挙に女性の胸も芽吹いてきて、嬉しいような困ったような、気もそぞろ。日本でも「木の芽時」という言葉があるように、この時期になると日本人は気がちょっとおかしくなるそうですが、こちらで気がおかしくなると言われているのが満月の夜、車の運転が狂って事故が起きやすいと信じられています。

ドラキュラ伝説は多分これと関係しているのでしょうね。

 

次が街ホトトギス、かどうか本当は名前も知りません。植物に比べて、僕は鳥の名前はからきしダメです。こちらには山らしいものはありませんが、今言ったように街のあちこちに緑がありますから、そこにいろいろな鳥が飛んできて、とにかくピーチクパーチクと鳴いているわけです。

 

この時期僕の目が豊満な女性の胸に惹きつけられてしまうように、この鳴き声、生殖とか性欲と関係しているのかもしれませんね。よく聴いてると、二羽で掛け合いをしているように聴こえます。それともたんに鳥にも木の芽時があるのかも。

初鰹などという贅沢はまったく望むべくもありませんので、その代わりがアスパラ、それも白アスパラです。これは畑の畝の高く盛った土の中に育ったやつを丁寧に一本一本掘り出して出荷するのですが、扱いとしては日本の筍と似ています。

 

食べ方については去年紹介していますから、詳しくはそちらを。いずれにせよ旬という言葉がぴったりの食材です。

 

もうひとつ挙げるなら巨大アザミのアーティチョークですかね。近頃は輸入物でいつでも食べらるので、残念ながら有り難味はだいぶん薄れてきました。これの天ぷらがまた美味いのです。

 

最後に宣伝です。

今年もまもなく一冊本を出しますので、よろしく。木の芽時にふさわしい哲学の本です。ただし豊満な胸の話は出てきません。念のために。

『西田哲学を開く - 〈永遠の今〉をめぐって』(岩波現代文庫)

 

 

 

 

教授!本日もありがとうございました!

「熊ネギ」「白アスパラ」「アーティーチョーク」美味しそうですねぇ

 

東京も桜の開花は、ものすごく早かったのに桜が散ってからは、なぜか寒い日が続居ております・・・今の時間も寒いのなんの雨まで降ってきて生憎のGWですね。

 

わたしも先日「春」を探しにいつもの「荒川サイクリング」に行って来ましたが、

その模様は機会があれば、また今度(つか近日中?)にでも!

 

教授の新刊『西田哲学を開く - 〈永遠の今〉をめぐって』(岩波現代文庫)

の情報は こちら から 5月16日発売予定

 

豊満な胸を西田哲学でひも解く画期的な知的興奮にあふれた斬新な力作だそうです

(教授、くだらない冗談スミマセン・・・)