小林敏明教授の「ライプツィヒの街から38ノリきれない新春<ウエストサイド・ストーリー>」

こんばんわ!モンです

 

昨日のデヴィッド・ボウイの訃報を知ってから店内BGMはボウイ・・・なのになのに誰一人「ボウイ亡くなっちゃいましたねぇ~残念です」の声もなく・・・江古田のデヴィッド・ボウイの知名度は、こんなものなのか?

こんなものじゃないはず!たぶんお客様みんな心の中でジギー・スターダストのギターイントロがループしていたはずだ!などと考えながらモダン・ラヴのリズムにノリノリです、あー地元のディスコ<ジジック>思い出す~高校生だったなぁ~ダメだろ!ディスコ!!笑

 

ウチの母ちゃん<ディスコ>って発音できずに「デスコ」って言ってた大笑!!!

「すかねごだ!あんだはデスコさばり行って!高校生のくせに(怒)」

(ホントにイヤねぇ!アナタはディスコにばかり行って!高校生なのに怒)

 

 

馬鹿なマクラはおいておいて、新春ドイツから初便りが届きました!

 

小林敏明教授の「ライプツィヒの街から」です

どーやら教授の年末年始はライヴとオペラだった様です

 

それでは、教授!本日も宜しくお願いいたします!!

 

 

 

(38)ノリきれない新春「ウェスト・サイド・ストーリー」

 

みなさ¶ª«¿z!!?****⃝⃝⃝↔↙₰● ¶ª«¿z!!?****⃝⃝ !?***↔↙₰● z!!

というわけで、今年の新年の挨拶も打ち上げられる花火の騒音によってかき消されてしまいました。悪しからず。

 

一年の計は元旦に、ということですが、元日早々友人に招待されてオペラ座のミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」を観てきました。たとえ元日であろうと、ただ寝っ転がって本を読んでいるのが当たり前の僕にしては大変珍しいことです。わざわざネクタイまでして行って来ましたよ、何といっても新春のオペラ座ですからね。

 

行ってみると、何と観客の平均年齢は70歳ぐらい、??ですね。だって、ジーンズはいて指鳴らして、「cool boy」とか何とかいって歌うやつですからね。たぶん壁が破れる前の昔に密かに西側のミュージカルに感動した「かつての東独青年たち」なのだろうと、勝手に想像しました。それにこの出し物、東独のスーパースター、ブレヒトの「三文オペラ」と似てますもんね。Mack the nifeのオリジナルですよ、こちらはね。

 

年末にはまた1980年代にロックなどの世界的ヒット曲に抵抗の歌詞をつけて歌い、密かに人気を得ていたWenzel & Bandというバンドのコンサートに行ってきました。こちらもご招待で平均年齢も高かったのですが、全曲ノリノリ。今だったらラップのノリでしょうが、僕でも知っている曲が多いので感動的でした。

 

日本だったら一昔前の憂歌団のような感じと言ったらわかるでしょうか。

いや、もうこのグループも若い人たちは知らないかな、寂しいけど。

リードボーカルのヴェンツェルは木村充揮とよく似たハスキーヴォイス。男女を問わず僕はハスキーヴォイスのファンなのです。サッチモ、最高でしたね。

それにしても内藤やすこさん、今どうしてるかなあ。

 

話戻して、このコンサートと比べると、「ウェスト・サイド・ストーリー」の方はいまひとつでしたが、さすがに「Tonight」のデュエットあたりから雰囲気が出てきて、おかげで退屈だけはしないですみました。その程度です。

 

御存じの方も多いと思いますが、これはニューヨークの移民どうしのいがみ合いの話ですね。ポーランド系とプエルトリコ系の。そのお互いに対立しているグループにいる若い男女が恋に陥って悲劇を招くという、つまり「ロミオとジュリエット」のニューヨーク・ダウンタウン・ヴァージョンのわけです。

 

なぜ、今ライプツィヒのオペラ座でこのミュージカルなのか、一言コメントします。去年からお伝えしているように、いまEUとくにドイツはシリア、北アフリカ、バルカン半島などから大量の難民を受け入れています。それに反対してPegidaという反イスラムの運動が全国に広がったわけですが、このミュージカル上演は、明らかにこの政治的な動きと関係しています。ドイツの芸術家たちは日本とちがって、政治にはすぐ反応しますから。

 

問題はその効果です。このミュージカルを観て、二つの不良グループに感情移入して、彼らを虫けらの如く扱う警察に対する反発を感じるより、むしろこういうことが起きるから難民を受け入れない方がいいと感じさせる効果の方が大きいのじゃないだろうか。

 

僕自身「高等遊民」ならぬ「高等難民」みたいなものですから、ちょっと複雑な気持ちでした。ダンサーたちのなかには多くの外国人ダンサーたちが入っていて、主催者は逆を意図したのでしょうが、はたしてどうか。

結局ネオナチと組むPegidaをけしかけるだけにならないのだろうか。日本にも在日の人たちに対する醜い嫌がらせを続けているグループがいるようですが、早くこういう偏狭なメンタリティを克服したいものですね。

その点、もうひとつ年末に観た日本映画「海街Diary」は安心してみられる映画でした。

是枝裕和さんは多分いま世界で最も評価の高い日本人映画監督だと思います。少なくとも僕にはそう思えます。

 

というわけで2016年はエンターテイメントで幕開けです。今年もよろしく。

 

 

・・・と書いて原稿を送ったところ、ケルン警察が五日遅れで次のような発表をして騒ぎになっています。

大晦日の晩ケルン大聖堂の前に集まった北アフリカ出身アラブ系の男たち千人ほどが女性たちを取り囲み、集団でセクハラをしたり、金品を奪い取ったりしたという訴えが90件ほどあったということです。

いやあ、これで今年もまた難民騒動で明け暮れそうな予感です、ヤレヤレ・・・やりきれませんよ、ホントに。

 

 

 

教授!本日もありがとうございました!

 

新年早々にレポを送っていただいたのに掲載遅れまして申し訳ございません~。

冬季休業があったりデヴィッド・ボウイが亡くなったりで、遅くなりましたスミマセン・・・。

 

Wenzel&Band いいですねぇ~知りませんでしたが、今YouTubeで流しながら書いてます。

是枝監督は私も大好きな監督です、次回作は江古田や清瀬近辺でロケしているようです。

一昨年たまたま店の近所でロケ現場に遭遇しましたよ!楽しみです。

 

しかし欧州全体最近、フランスのテロをうけて難民問題など、きな臭いですねぇ~

まったく ワンラヴ&ピース な年になってもらいたいものです・・・。

 

2016年もホットな欧州のレポート期待いたしております。

大変遅くなりましたが 小林教授、本年も宜しくお願いいたします。

 

あっと因みに教授レポ最初の記号の羅列は文字化けじゃなく花火の音ですよ~!

モチロン明日も営業中!