こんばんわ!モンです
ドイツの小林教授からレポートが届きました
今回は教授の仲良しのビル管理人さんの一風変わった謎の副業の話です
それでは教授!
本日もよろしくお願いいたします
87)ペニー・ファージングに乗る管理人
今週末はライプツィヒの街が黒装束で一杯になる精霊降誕祭、世界のあちこちからゴシックウェーブのファンが集まってきます。しかし、これについてはすでに書いたことがあるので(cf.8)、今日はちょっと変わったネタで。
私は近所隣りとすぐ仲良くなる特技があって、行きつけの床屋や眼鏡屋はもちろん、スーパーでもしょっちゅう顔を合わせる店員さんには挨拶を欠かせません(接客態度が良くてお気に入りの店員さんは普段からゴシック・ファッションの化粧とタトゥーです)。その親しくなった隣人の一人に我がビルの管理人ヘルツォ氏がいます。
彼は普段ゴミ出しやら倉庫の管理などを担当しているのですが、話好きで、ちょっと声を掛けるとしばらくは立ち話になります。私が使わなくなった電子ピアノを作曲をやっている彼の息子にプレゼントしてからは、ときどき隣のヴェトナムの食堂で一緒にフォーを食べるようにもなりました。

私が彼に関心を持ったのは、じつは彼にちょっと珍しい副業(趣味?)があると知ったからです。何か催し物があると、写真のように彼は奥さんとシックな衣装に身を包んで大道パフォーマンスのようなことをしているのです。
出し物はいくつかあるようですが、一番はペニー・ファージングという1870年ごろイギリスで作られたクラシック自転車に乗って来場者や通行人たちの目を引くというパフォーマンスです。彼の使う自転車はオリジナルではなく、1900年ごろに模造されたものですが、それでも充分にクラシックな骨董品です。

大きな前輪の角度は10度か15度ぐらいまでしか動かせません。それ以上は転倒して危険だからです。
危険といえば、この機種にはブレーキがなく、すべて逆回しのできないペダルで制御します。細身のタイヤは中までゴムで空気は入りませんから、いったん動き始めるとかなりのスピードが出るとのこと。またオリジナルにはベルがないので、彼はその後に発明されたチャルメラのようなラッパをハンドルの前に取り付け、それで周囲に警報を鳴らしています。

ヘルツォ氏は趣味でいろいろな骨董品を集めていて、それを利用したパフォーマンスで副業を営んでいるのですが、どうです、なかなか面白い副業ではありませんか。
日本で言えば、観光地に出没する侍や忍者、あるいは人力車などというものの精神とつながるものかもしれません。昔から芸能はすべからく大道から始まっています。踊り、能、歌舞伎はもちろん相撲だってもともとは大道芸の一つでした。それが祭りごと(神事)の一部に組み込まれエスタブリッシュメントになっていったわけでしょう。
ところで、自転車といえば、我がオイル・ライフのモン君もサイクリングを趣味としているようですが、こういうタイプの自転車好きが目立つのは圧倒的に西ヨーロッパです(サイクリングするロシア人とかエジプト人などというのは、あまりピンときません)。
ドイツも多いですが、特に目立つのはオランダ、ベルギー(この地方ではキャンピングカーも目立ちます)。やはり地形と気候のせいでしょうか。フランスでは何と言ってもツール・ド・フランスが有名ですね。
教授!本日も有難うございました
サイクル野郎(笑)の私にドンピシャ刺さるレポでした
ペニーファージング
何であんな乗りづらそうな型なのか?
ウィキってみたら・・・
前輪の力をダイレクトに後輪に伝えて速さをうみだすため
ギア付き自転車の原理と一緒ですね
前輪を大きいギアにして後輪を小さいギアにすることで
ペダルを漕ぐ力は増すけれど圧倒的なスピードが得られる・・・納得
ウィキさんによればスピードは現代のロードバイクに匹敵するとか・・・ホントかいな?
しかしあの型でロードバイク並みのスピードはヤバいっしょ(笑)
管理人ヘルツォさんスピード出しすぎ注意です(笑)
教授!本日も有難うございました
以前のゴシックフェスのレポは大変評判だったので
機会がありましたらスーパーのゴシック店員さんの記事も・・・(笑)
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