小林敏明教授の「ライプツィヒの街から 36 プファルツ・ワイン・フェスト」

こんばんわ!モンです


ドイツ・ライプツィヒ在住の小林教授からレポートが届きました!


ドイツと言えばビールが有名ですが、ワインもファンの方いらっしゃるのではないでしょうか?白ワインが有名ですね。


それでは、教授!本日もお願いします!!!

出不精の引きこもり老人が久しぶりに旅行をしました。行く先はプファルツ、目的はこの地方独特のワイン祭りです。

 

プフィングステン、すなわち聖霊降臨祭の連休期間のライプツィヒは例のゴティク・パーティで黒装束一色となるのですが、今年は趣向を変えて南ドイツのワインを楽しんでこようと、教え子のいるバート・デュルクハイムというところを訪ねました。

ライン川に沿って広がるワイン畑をつなぐようにしてできている通称「ワイン街道」、今回はそのなかのひとつロートという小さな町のワイン・フェストを楽しんできました。

小林敏明教授 オイルライフ ドイツ ライプツィヒ

写真のように、1kmほどの街道に人が押し寄せ、道の両側の醸造所兼レストランは一杯、席の確保もままなりません。

小林敏明教授 オイルライフ ドイツ ライプツィヒ

ワインは言うまでもなく、白。


赤はフランスやイタリアに及びませんが、ドイツの白は世界のトップクラスです。

この地方の人たちはよくこれを水で割って飲みます。

小林敏明教授 オイルライフ ドイツ ライプツィヒ

だからグラスもまるでビールグラスです。さすがドイツですね。

食べ物もドイツらしく、ソーセージや塩漬けの豚肉が目立ちますが、僕が食べたのはレバー入りの肉団子。西洋わさびのソースで食べます。淡白でなかなか美味でした。

小林敏明教授 オイルライフ ドイツ ライプツィヒ

昼間ここで時間を過ごして、晩は再びバート・デュルクハイムにもどって夜を明かしてのワイン・パーティ。ワイン畑の中にステージが設えられ、20種類ほどの土地のワインが試飲に供されます。

 

50ユーロの入場料を払うと飲み放題ですが、これは水で割ることなくそのまま生で飲みます。

招待客の僕は無料でしたが、むろんそれほど飲めるものではありません。

 

芝生の上に座り込んで、ほろ酔い気分で夜空を眺めながらちびちびとやるだけで、充分に堪能できました。

 

ところで僕を招待してくれたマックス君、西田幾多郎と量子力学についてドクター論文を書いた後、地元に帰ってギムナジウムの先生となったのですが、同僚たちとワイン畑を借り、そこで生徒たちを動員して収穫したワインを知り合いの醸造所に持ち込み、毎年400本ほどのワインを造っています。

 

ワイン名も「ハイゼンベルク」、すごいですね。味も何だか不確定性原理の味がします。何を言ってるのか自分もよくわかりませんが、とにかく偉い。わが教え子ながら大したものです。

 

僕も日本に住んでいたら、こんな風にして日本酒を造ってみたいなあ。ブランド名も「絶対矛盾的自己同一」(西田幾多郎の言葉)とか称してね。

 

 

 

教授!本日もありがとうございました。


白ワインなのに肉料理ってところがドイツらしいですね!

レバー入り肉団子美味しそうで写真を見ているだけでお腹がすいてきました~~~。



ここで読者の皆様に補足です(つか自分が気になって調べたんですけど)


教授を招待した教え子のマックス君(西田幾多郎と量子力学の論文、内容想像すら出来ません・・・すごすぎるドイツ人)が現在務める<ギムナジウム>とは日本でいうところの中高一貫校にあたるそうです、ジムで汗を流すのジムの由来、大好きなスポーツノンフクション山際淳司さんの「スローカーブを、もう一球」の中の一編「ジムナジウムのスーパースター」はここからきてたのね~~~。勉強になった。


で、もう一つ<ハイゼンベルク>ドイツの物理学者で不確定性原理(早口言葉だねまるで)を発見した量子力学の創始者、教授と同じライプツィヒ大学でも教鞭をとっていたそうです。

いや~たしかに意味を知ると、すごい名前のワインです、かわった酔い方をしそうだぁ~~~。


教授からのレポート単語一つ一つに知的好奇心を掻き立てられます!(ってネットで検索してるだけですけど・・・)



教授次回のレポートも楽しみにしております!

教授、健康の為にたまには運動も大切ですよ!



土日もモチロン営業中!!!